NBI内視鏡
がんの早期発見を目指して
最新型内視鏡を導入
現在日本には難聴の方が1400万人いるといわれていますが、そのうち実際に補聴器をつけている人は350万人程度といわれています。
これだけ多くの難聴の方がいるにもかかわらず、補聴器が敬遠されている理由は大きく分けて2つあります。
補聴器は購入するだけではきちんと聞こえるようになりません。購入後実際に生活してみて、継続的に調整する必要があります。しかし、補聴器業者によっては高額な補聴器を売るだけで購入後の調整はおろそかにしている所もあり、結局買っただけで使わなくなるケースも多いようです。
機能的に似た性質を持つ眼鏡は、最近ではファッションアイテムの一つとして確立してきましたが、補聴器に関しては、まだイメージが悪いようです。
補聴器をつけることで日常生活がしやすくなるような方でも、補聴器には抵抗を持つ方があります。
また、雑音が多いなどの使用者からの情報もあり、使用しても効果が低いと思っておられる方も多いようです。
補聴器の一番のメリットは「会話がしやすくなる」ことです。
補聴器には上記のデメリットがあり、装用後のこまめな調整と、長期に装用することで雑音に慣れ、聞き取りの能力を取り戻していくことが大切です。
補聴器にはポケットに入れるような「箱型」、耳にかける「耳かけ型」、耳の穴にすっぽり収まる「耳穴型」などがあります。それぞれ長所や短所がありますので、補聴器を選ぶ時には注意が必要です。この3つの補聴器の特徴は以下のようになります。
耳かけ型 | 耳あな型 | メガネ型骨導 | 箱型 | |
---|---|---|---|---|
目立ち方 | 比較的目立たない | 目立ちにくい | メガネと一体 | 目立つ |
操作のしやすさ | 少し細かな操作が必要 | 指先で細かな操作が必要 | 少し細かな操作が必要 | 操作しやすい |
重い難聴への対応 | 重い難聴に対応出来る | 重い難聴に対応できない場合がある | 重い難聴に対応出来る | 重い難聴へは対応しやすい |
価格(万円) | 5~50万程度 | ー | 20~25万程度 | 4~9万 |
また骨導補聴器は伝音性難聴向け、骨導聴力レベルが中等度以下が望ましいです。
どういった形がよいかは、患者さんの希望や生活環境などで大きく変わってきます。小さいものを希望される方も多いですが、小さくなればなるほど操作も難しくなります。メリットデメリットをよくお聞きになり、長く使えるものを選ばれるべきだと思います。
「聞こえがわるい」「補聴器を着けないといけない」思って、耳鼻科を受診すると、実は中耳炎で、治療で元通り聴こえるようになったというような事例があります。まずは耳鼻科による診断こそがまず第一歩です。
厚生労働省認定補聴器適合判定医の資格を持った医師(院長)によって診察させていただきます。
当院では毎週火曜日に診療と並行して補聴器外来(予約制)を開設しており、経験豊かな認定補聴器技能者(公益財団法人 テクノエイド協会認定)が継続的に患者様の補聴器のケアにあたっています。
● 補聴器を初めてお使いになる方には
専門医の診断 ⇒ 補聴器装用についてのガイダンス ⇒ 個々の患者様に合った3か月間無料補聴器トライアル(貸し出し・調整・カウンセリング) ⇒ 補聴器購入相談
● すでに補聴器をお持ちの方には、
補聴器の機能チェック(特性試験)、補聴器効果のチェック(音場試験や ビジブルスピーチマッピング試験)で補聴状態の確認を行い、その後より補聴器装用が行えるよう専門家によるカウンセリング・調整・ケアを継続的に行います
補聴器はただ購入するだけでは不十分で、その前にしっかりとフィッティングを行い、調整することが重要です。そのため、通常は2週間~1か月の貸し出し期間の補聴器店が多い中、最大3か月の無料貸し出しを行っております。(カウンセリング次第で再度貸し出し延長をすることもあります。)
当院は株式会社Reグループ(http://www.re-happy.net/)という信頼できる補聴器専門店とパートナーシップを結んでいます。同社には、聞こえと補聴器に精通した補聴器認定技能者が多数在籍しています。
補聴器は装用してすぐ効果が出るものでもありません。よりよい『聴こえ』のためには
というステップが必要です。補聴器は耳の難聴を補いますが、永年にわたって音刺激が少ない状態で過ごしてきた(2)脳の聴き取りが即座に改善されることは少ないのです。「補聴器をつけて効果がでない・・・」と多くの方が言われるのがそれです。聴き取り機能が落ちた脳に徐々に音を戻して時間をかけて脳のリハビリをするのが『聴こえ』の改善であり、補聴器が担うのは(1)の「耳で音を収集する」のを助けるという部分に限定されます。補聴器の調整と装用後のケア(リハビリ)がセットになって初めて補聴器装用が成り立ちます。
また、補聴器は高いほどいいものというわけではありません。当院では、患者様お一人お一人に合った補聴器をご提案し、補聴器装用後も、経験と知識が豊かな専門スタッフによる調整と長期的なケアを行っています。
A:日常生活に支障が出てきているようでしたら補聴器装用をお考えいただくべきだと思います。最近は難聴と認知症に相関があるのではないかというデータも報告されており、難聴を放置しておくことは将来の生活の質の面で良くない可能性があります。聴力が落ちてきているとお感じになれば、耳鼻咽喉科でまずは耳の病気がないかを検査すべきです。その上で治療によって改善が難しい場合は、補聴器の必要性をご相談されるのがよいと思います。
A:補聴器は聞こえを取り戻すための機器ではなく、聞こえを補う機械です。最初は雑音が多いなど正常な頃との聞こえとは違いは出てきますが、慣れてくると違和感なく日常生活を送ることができます。もちろん難聴の程度に合わせて補聴器の適切な設定が必要です。装用後に設定を変える必要があることも多いですから、使用をあきらめずにまめな調整をし、雑音に慣れていく努力が必要です。
A: 最近の殆どの補聴器にはコンプレッション方式の出力制限が付いており、そもそも耳を害するような恐れがあれば、医療機関、補聴器業者が事前に精査して適切な出力制限を設定します。むしろ大きめの音は耳に届けないようにできるのです。また逆に、補聴器を日常的に装用することで聴覚経路に十分な音刺激を送り込むことができ、脳の音声認知機能を向上させ、認知症予防にもつながると報告されています。
A:補聴器は特に病院の処方箋がいるわけではなく、販売に資格がいるわけではないので扱っている補聴器は基本的には変わりません。ただ、販売店によってはきちんとした知識がない方が対応しているケースも多いようで、きちんとした調整がされていないこともよくあります。販売店によって補聴器に対する知識の差が大きいことは社会的問題になっているところです。最低限補聴器認定技能者(公益財団法人 テクノエイド協会認定)のいる販売店で購入すべきでしょう。