NBI内視鏡
がんの早期発見を目指して
最新型内視鏡を導入
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アレルギー性鼻炎とは、何らかの原因物質(アレルゲン)が鼻などから体内に入り、鼻の粘膜に炎症を起こす病気です。
アレルゲンにはいろいろな種類がありますが、花粉やハウスダストが原因の方が多く、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎のことを花粉症と言います。
花粉が原因の場合は基本的には特定の季節に症状が出ます。ですが原因となる花粉にもスギやヒノキ、ブタクサ、イネなど、いろいろな種類があり、それぞれ症状がでる季節がことなります。
ハウスダストはほこりやダニ、細菌などの総称で、1年中症状がでることが多いです。
主な症状はくしゃみを繰り返す、鼻水が出る、鼻が詰まるといったもので、花粉症では目のかゆみも同時に引き起こすこともあります。
花粉症・アレルギー性鼻炎の治療で大切なことは、アレルギーの原因がなにか?をしっかりと特定した上で治療を行うことです。
ご希望の方には、アレルギーの原因の検査をご提案しております。
当院では、従来からある注射による採血による検査方法と、指先から少量の血を採るだけの迅速検査方法を行っており、それぞれメリット、デメリットが異なります。
注射による採血:
メリット:たくさんの種類の抗原を詳しく調べることができる
デメリット:結果が1週間程度かかる
※項目数によりますが3割負担の方で4,000円程度
迅速検査:
メリット:痛みがほぼないので幼少児でも可能、20分で結果が出る
デメリット:決められた8項目しか調べられない
(ダニ・ゴキブリ・ネコ・イヌ・スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ)
※3割負担の方で3,200円程度
結果によって、治療方針が大きく変わるわけではありませんが、ご自身が何の抗原に対してアレルギーを起こすか知っておくことで、「どの時期に症状が出やすいか」等のことがわかり、対策が立てやすくなります。
アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療方法は大きく分けて3種類あります。
「薬による治療」「レーザーによる治療」「舌下免疫療法」です。
(1)薬による治療
最も一般的な治療方法で、飲み薬、目薬、鼻にさす薬を組み合わせて治療を行います。薬による治療は症状を抑えるためのいわゆる「対処療法」で、原因を根本から治す治療ではありません。
(2)レーザーによる治療
鼻の粘膜を焼いて、アレルギー反応を起こりにくくする治療です。副作用が少ないことが大きなメリットです。
両鼻に対して高周波と安全なガスを照射します。麻酔液を染み込ませたガーゼを鼻に入れ、局所麻酔をした後、ビームを照射。手術といっても10分以内に終わります。予約制ですので、ご希望の方は次回以降の手術となります。保険診療内で行なうことができ、3割負担の方で左右合計で5~6,000円程度です。有効率は、鼻づまりが強い方の場合、70~80%といわれています。
(3)舌下免疫療法
舌下免疫療法は2014年に保険適用された、アレルギー性鼻炎の最新の治療方法で、アレルギー性鼻炎を唯一根治できる治療方法として期待されています。
現在はスギアレルギーに対しての治療のみですが、近い将来、ダニに対しての経口免疫療法(薬をなめて口の中で溶かす治療)が保険適用になると思われます。
舌下免疫療法もレーザー治療と同じでスギ花粉が飛んでいる時期に治療を開始することはできず、6月~12月までの間に治療を始めていただく必要があります。