NBI内視鏡
がんの早期発見を目指して
最新型内視鏡を導入
鼻と耳は耳管(じかん)と呼ばれる管でつながっています。通常この管はふさがっていますが、あくびやものを飲み込む時に開き、耳の中と外の圧力を同じにします。この調節がうまく働かず、耳管が開かなかったり、常に開いた状態になったりすると、様々な症状が出現します。症状としては、どちらも耳の詰まったような感覚を覚えます。耳管狭窄症ではさらに軽い難聴、滲出性中耳炎を起こすこともあります。耳管開放症では自分の声が響いて聴こえたり、ゴーゴーと自分の呼吸音に悩ませられることがあります。
原因としては、耳管狭窄症は、カゼやアデノイドの肥大、腫瘍による耳管の圧迫などがあります。耳管開放症ではカゼ、急激な体重の減少、 妊娠、ストレスなど様々な原因があります。
耳管狭窄症では、耳管開口部の炎症を取り除くのが基本で、鼻の処置、鼻ネブライザーを行います。中耳の貯留液を取り除くため、耳管通気を行いますが、処置しすぎるとはかえって炎症を引き起こします。このような保存的治療で改善しない時は、鼓膜に換気チューブを取り付けます。
耳管開放症の治療は、軽症では生活指導、漢方薬などの投与で様子をみます。効果がなければ、鼓膜にテープを貼る治や、鼓膜チューブ留置術により自覚症状が改善することがあります。
治りにくい場合には、耳管周囲への脂肪やコラーゲンの注入、ピンの挿入も行われているので、専門医に相談してください。