NBI内視鏡
がんの早期発見を目指して
最新型内視鏡を導入
子どもの三大夏風邪(手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナ)の一つで、6月~8月にかけて流行する感染症です。10月頃まで流行が見られる年もあります。
原因はアデノウイルスと呼ばれるウイルスで、プールの水を介して感染することが多いため、プール熱とも呼ばれています。
アデノウイルスは年間を通して活動しているため夏以外にも流行することがありますが、主にはプールの時期に流行することが多い病気です。
主な症状は「結膜炎(目の充血)」「咽頭痛(のどの痛み)」「発熱(39℃前後)」の3が特徴ですが、全ての症状が現れないケースもあります。
症状は1週間程度続き、頭痛や高熱、のどの痛みによる食欲不振に注意が必要です。他の夏風邪との違いは、結膜炎が伴うことによる目の痛みやかゆみ、目やに、涙が増えることで“まぶしさ”などが見られます。このほかにも腹痛や下痢、咳を伴うこともあります。
基本的に経過は良い病気ではありますが、まれに肺炎など重症化することもあります。
有効な抗ウイルス薬はなく、症状を抑えるための対症療法が基本となります。特に解熱鎮痛剤を用いることで熱やのどの痛みを抑え、しっかりと水分が取れるようにします。オレンジジュースなど刺激のある飲み物は避け、のどごしの良い麦茶や牛乳などをおすすめします。食べ物も噛まずに飲み込める、刺激の少ないプリンやゼリー、豆腐、冷えたおじやなどを無理のない範囲で食べると良いでしょう。
また目やにや結膜炎には抗生剤やステロイドの点眼薬、目のかゆみが強い時には、抗ヒスタミン薬などの点眼薬を処方する場合もあります。
咽頭結膜熱は咳やくしゃみによる飛沫感染、おもちゃなどの表面に付着したウイルスに接触し鼻や口などの粘膜を通して感染する接触感染、そして塩素消毒が不十分なプールに入ることでも感染がおこります。外出からの帰宅時や食事前には、しっかりと手洗いをすることが大切です。
またのどから2週間、便からは30日間ウイルスが排出されるため、おむつ交換の後にもしっかりと手洗いを行うようにしてください。目やにも感染源となりますので、ハンカチやタオルでなく、ティッシュなどを用いることでふき取ったあとはすぐに捨てるようにしてください。タオルなどは、感染者と家族は別のものを使うようにしましょう。
症状がなくなってから2日が経過した後に、登園・登校していただくことができます。