NBI内視鏡
がんの早期発見を目指して
最新型内視鏡を導入
喉頭・声門の周囲が何らかの原因によって炎症を起こし、空気の通り道が狭くなることで声のかすれ、(犬が吠えるような)咳、呼吸困難を引き起こす病気です。
生後3ヶ月から3歳、特に1~2歳頃の子どもに多く、空気が乾燥して冷たくなる冬やクーラーを使い始めた時期に発症することの多い感染症です。また夜間に症状がひどくなる場合があります。
クループ症候群の原因にはパラインフルエンザウイルスを中心としたウイルス性、細菌性、アレルギーなど様々なものがありますが、多くはウイルスを原因とした感染です。
鼻水やくしゃみ、微熱などの風邪のような症状から始まります。1~3日後に犬やオットセイが吠えるような特徴的な咳(犬吠様咳嗽)や、声のかすれ・喘鳴(呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーという音)が見られます。重症化すると呼吸困難を伴うこともあり、こういった場合には入院が必要となることもあります。
多くの場合には3~4日が症状のピークで、1週間程度をかけて徐々に改善に向かいます。ただし症状は夜間に悪化する傾向にありますので、特に呼吸困難など起こしていないか注意することが重要です。普段の風邪と咳の様子が違う、呼吸が苦しそうなどの症状があれば、早めに受診するようにしましょう。
空気の乾燥が咳を誘発しますので、軽症の場合には水分の摂取、加湿器などで部屋の湿度を高く保った状態で安静にすることで症状が落ち着くことが多いです。
重症の場合は炎症を抑えるためのステロイド薬を服用したり、吸入をする場合もあります。また細菌が原因であることが明確なとき、細菌による二次感染が疑われる場合には抗生剤を処方することもあります。
呼吸困難を伴うようなケースには入院による治療が必要となる場合がありますので、専門の医療機関をご紹介します。
原因が多岐にわたるため完全に予防することは困難ですが、多くの場合はウイルスが原因となって感染しますので、手洗いやうがいといって基本的な対策が大切です。
かかってしまった場合には、部屋の湿度を高く保つこと、温かい飲み物で水分をしっかり補給することを意識しましょう。
一度医療機関にかかり症状が改善しても夜にまたひどくなることがありますので、そういった場合はもう一度受診するようにしましょう。