NBI内視鏡
がんの早期発見を目指して
最新型内視鏡を導入
おたふくかぜは流行性耳下腺炎とも呼ばれ、小学校低学年や30~40代の方に多く感染する感染症です。原因であるムンプスウイルスの感染後、2週間~3週間程度の潜伏期を経て発症します。片側、もしくは両側の唾液腺(唾液を作る耳下腺や額下腺、舌下腺など)が腫れることが特徴で、熱は出ることが多いですが、出ないこともあります。
通常であれば1週間~2週間で治りますが、ウイルスが全身に回ってしまった場合は髄膜炎や睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などといった合併症を引き起こすこともあります。特に成人になってから感染した場合は重症化することも多く、合併症を引き起こしやすいと言われています。
主なおたふくかぜの合併症には、無菌性髄膜炎、清掃炎、卵巣炎、脳炎、感音性難聴、膵炎などがあります。
思春期以降に感染した場合、男性の約20~30%に睾丸炎、女性の約7%に卵巣炎を合併すると言われています。また合併率は0.01%~0.5%と低いものの、感音性難聴を発症してしまうと聴力の回復は難しく後遺症が残ってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
ダおたふくかぜに対する特効薬はなく、基本的には発熱や痛みなどに対する対症療法が中心となります。
予防に関しては、ワクチンの接種が最も効果的です。1歳を過ぎると受けていただけるようになりますので、積極的に接種するようにしましょう。1度の接種で約78%、2度の接種で約88%の方に抗体が付くと言われています。1回目は1歳になってすぐ、2回目は5歳~7歳の間に接種することが推奨されています。可能であれば、お子さまの場合は集団生活を始めるまで(幼稚園や小学校に入るまで)に接種を済ませておくと良いでしょう。
また大人の方も、今まで一度もおたふくかぜにかかったことがなくワクチンも打っていない方は前向きに接種を検討しましょう。