NBI内視鏡
がんの早期発見を目指して
最新型内視鏡を導入
RSウイルス感染症は、“RSウイルス”に感染することによって発症する感染症です。小児の疾患というイメージですが、実際には年齢を問わず、生涯にわたって感染を繰り返します。
しかし感染を繰り返すことにより免疫が徐々についてきますので、大人では重篤な症状が出ることはほとんどありません。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の小児がRSウイルスにかかるとされており、特に乳幼児期においては母体からの抗体があるにもかかわらず、重篤な症状を引き起こすケースがあります。
・発熱、鼻水、咳などの“風邪症状”があり、多くの場合は数日のうちに治ります。
・初感染時には鼻水から始まり、38℃~39℃の高熱と咳が続きます。
・25%~40%の乳幼児が気管支炎や肺炎につながるとされており、特に心臓や肺に基礎疾患がある小児では重症化するリスクが高まります。
潜伏期間は2~8日で、症状が現れる前でも感染することがあるうえ、症状が消えてからも1~2週間は感染する力があると言われていますので、注意が必要です。
呼吸困難の症状(ゼーゼー、ヒューヒュー)やチアノーゼ(唇が紫っぽい、顔色がわるい)が見られた際には早急に医療機関を受診するようにしてください。
有効な抗ウイルス薬はなく、辛い症状を抑えるための対症療法が基本となります。他の風邪と同じく、水分補給や睡眠、栄養、保温をして安静に経過を見ることになります。 重症化した場合には入院治療が必要となる場合もあります。
RSウイルスは咳やくしゃみによる飛沫感染、ドアノブなどの表面に付着したウイルスに接触し鼻や口などの粘膜を通して感染する接触感染の2つの感染経路があります。外出からの帰宅時や食事前はしっかりと手洗いをすること、人混みの中ではマスクを装着することで、感染を予防することができます。
また大人がRSウイルスに感染した場合、重篤な症状が出ずにただの風邪と判断されてしまいRSウイルスに感染に気付かないことがあります。よって、発熱や咳などの症状がある場合には可能な限り乳幼児との接触を避けるようにしましょう。