にしかわ耳鼻咽喉科は八戸ノ里駅の徒歩1分の東大阪の耳鼻科です。アレルギー性鼻炎、蓄膿症など、耳鼻科疾患に幅広く対応しております。

東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 Nishikawa ENT CLINIC

〒577-0034

大阪府東大阪市御厨南2-1-1 八戸ノ里HIROビル2F

近鉄「八戸ノ里駅」より徒歩1分

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摂食嚥下障害

摂食嚥下障害

摂食嚥下障害って何?

摂食嚥下(せっしょくえんげ)障害とは、食べ物をうまく飲み込むことができない状態を指します。
『摂食』→食べる
『嚥下(えんげ)』→飲み込む
摂食嚥下障害があると食事を取りづらくなってしまうため、「低栄養」や「脱水」、「窒息(食べ物が喉に詰まる)」を引き起こしてしまう可能性があります。また、高齢者の方の命を脅かす「誤嚥性肺炎」の原因にもなり得るため、注意が必要です。
※誤嚥(ごえん)性肺炎:食べ物や唾液と一緒に、細菌が食道ではなく気管や肺に入る(誤嚥)ことによって引き起こされる肺炎

摂食嚥下障害が疑われる症状とは

東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 飲み込んだ後に、何かが喉に残る感じがする
  • 食べ物を飲み込むときにむせる
  • 飲み込んだ後に、何かが喉に残る感じがする
  • 飲み込んだ後に、声がガラガラになる
  • 最近、痰が増えてきた
  • 微熱が続く
  • 体重が減ってきた

これらの症状は、ご高齢の方や身体の機能が低下している方、また脳卒中などの後遺症がある方に多く見られます。上記の症状が多く当てはまる場合は「摂食嚥下障害」の可能性があるため、ご本人だけでなくご家族の方、介護をされている方は、注意して見落とさないようにしましょう。

摂食嚥下障害の原因

東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 摂食嚥下障害 相談
  • 脳血管障害
  • 神経筋疾患
  • 腫瘍、外傷
  • 認知症、うつ病
  • 加齢

摂食嚥下障害が引き起こされる原因には様々なものがありますが、特に加齢による嚥下障害には注意が必要です。
加齢によって、

東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 摂食嚥下障害 筋力の低下
  • 嚥下に必要な筋力の低下(サルコペニア)
  • 咀嚼力(噛む力)の低下
  • 唾液量の低下
  • 集中力・注意力の低下
  • 嚥下反射の遅れ(むせる)

などの要因が複合的に絡み合い、より摂食嚥下障害が引き起こされやすくなっています。また高齢者の方は様々な持病を持たれていることが多くお薬を飲む機会も多いため、薬剤の副作用により、さらに嚥下の力が落ちることもあります。

摂食嚥下障害の検査

<水飲みテスト>
東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 水のみテスト

水飲みテストは、さらさらした水を30ml飲んでもらい、上手に飲み込めるかどうかをチェックする検査です。検出力が高い検査ではありますが、「むせる」患者さんに必ず嚥下障害があるという訳ではありません。「むせない誤嚥(不顕性誤嚥)」を見逃すこともあるため、注意して観察する必要があります。

<反復唾液嚥下テスト>
東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 嚥下造影検査

反復唾液嚥下テストは、患者さんの嚥下時に喉頭(のどぼとけ)が上にあがることを触診で確かめ、「30秒間に何回嚥下(飲み込むこと)ができるか?」を調べる検査です。簡単で安全性が高い方法であるため、誤嚥スクリーニング検査や経過観察に適した方法です。 このテストでは、30秒間に3回以上の嚥下があれば正常と判断します。2回以下の場合には、嚥下障害の可能性があります。

<嚥下造影検査>
東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 水のみテスト

すでに嚥下障害が疑われる場合や病態が不明のときには、嚥下造影検査を行います。嚥下造影検査とは、体の中でも動きが確認できる「造影剤」を入れた検査食を飲み込んでもらい、口・のど・食道をどのように通過するか、嚥下時の全体的な動き、誤嚥の有無、食物が残っているかなどをX線で透視をしながら確認する検査です。万が一誤嚥があった場合には、しっかり自分で吐き出せるかを確認し、不可能であれば吸引を行います。

<嚥下内視鏡検査>
東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 嚥下内視鏡検査

嚥下造影検査よりも手軽に行うことができ、ご自宅でも検査が可能です。鼻から入る細くて柔らかいファイバースコープで、喉の汚れの有無や動きを観察します。汚れていた場合には、口と喉のケアを徹底して実施し、喉にたまった唾液を吸引します。飲み込む力が正常であれば、嚥下する瞬間には画面が白く光り、詳しく中を観察することができません。その為、飲み込む瞬間に白い光を確認することができなければ、嚥下の力が弱っていると判断します。



摂食嚥下障害の治療

<栄養管理>
東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 栄養管理

口から食物を十分に食べられないと栄養障害や全身機能の低下が生じてしまい、嚥下障害がさらに悪化するといった悪循環に陥ります。これを回避するため十分な食事を口から食べられない場合には、鼻から胃に入れたチューブや点滴により必要な栄養と水分を補給する栄養管理を行います。他にも、胃にカテーテルと呼ばれる細い管を設置し、直接食事を補給する経皮的胃瘻増設術(PEG)といった手法もあります。

<口腔と気道の管理>
東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 栄養管理

口腔(口の中)内の雑菌が食物や唾液と一緒に気管に流入することによって起こる「誤嚥性肺炎」を防止するためには、口腔内を清潔に保つことが重要です。これにはブラッシングやうがいが効果的です。また意図的に咳をすることで、誤嚥してしまった物や痰を排出することも重要です。
食べ物を誤嚥した場合には、気管内の誤嚥物や痰を吸引して取り除きますが、誤嚥の頻度や痰の量が多い場合には、気管切開を行う必要が生じることもあります。
睡眠中に唾液の誤嚥が疑われる場合には、就寝時に上体を軽く上げるベッドアップが効果的です。

<リハビリテーションによる治療>
東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 栄養管理
*間接訓練

唇の開閉、頬の呼吸、ストロー吹き、口すぼめ呼吸などのトレーニングにより、「食べる」「飲み込む」ために必要な筋力をつけます。

*直接訓練

一度に口に入れる量や食べるペース、食べ物の形状を工夫して飲み込みやすくするなど、実際の食事を通して訓練を行います。

にしかわ耳鼻咽喉科の摂食嚥下外来

食事はただ単に栄養を摂るというだけでなく、人がより楽しく生きていくうえでとても大切なことで、QOL(生活の質)にも大きく影響します。そこで当院では、お食事に不安のある方(むせる、喉に残る、など)、経管栄養や点滴をしているが口からの食事を再開したいと考えている方などを対象に、摂食嚥下外来を行っています。
摂食嚥下障害に精通した医師による摂食嚥下機能の検査・評価・診断から、リハビリテーションを中心としたお一人お一人の病態に合わせた治療まで、幅広く皆さまの「口から食べる」ことをサポートいたします。ご自身のこと、ご家族のこと、少しでもご不安がございましたら、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

東大阪、耳鼻咽喉科 にしかわ耳鼻咽喉科 つらい花粉症の症状を最新の治療で治しませんか?まずは1度ご相談ください
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