今年の冬はインフルエンザが流行る?

副院長の米澤です。

 

年明けから続いていた新型コロナの流行ですが、マスク着用義務が一部で緩和されたり、

外国人観光客の受け入れ制限を段階的に解除するなど、徐々にコロナ禍前の生活に戻りつつあることを実感します。

このまま、コロナが完全に終息していくことを切に望みたいものです。

 

さて今回は、今年の冬のインフルエンザ流行についてお伝えします。

 

「え? 昨年も一昨年もインフルエンザは流行らなかったんじゃないの?」

 

インフルエンザワクチンはもう受けなくて大丈夫なんじゃないの?」

 

と思われる方も多いかも知れません。

 

ところが最近、南半球オーストラリアから気になるニュースが入ってきました。

日本と同様にコロナ流行下で減少していたインフルエンザ冬に増えてきているようです。

 

こちらのグラフは2017年以降のオーストラリアでのインフルエンザ流行状況です。

20202021は世界の他の国と同様にインフルエンザの流行は認めませんでしたが、

今年の冬増加傾向を示しています。

 

南半球オーストラリア北半球日本と季節が真逆であるため、

現在オーストラリアでの感染症の流行状況が

今年の日本の冬を予想する上で参考になると言われています。

 

すなわち、今年の冬には日本でもインフルエンザが流行する可能性があるということです。

コロナの流行ですっかりと定着した、手洗いうがいの励行はもちろんのこと、

毎年秋以降に開始となるインフルエンザワクチンの接種についても

例年同様にしっかりと準備する必要があるということです。

 

現時点では特に心配する必要はありませんが、また秋以降になって、

当院でもインフルエンザワクチンの準備が整えば、

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以上、今年の冬のインフルエンザ流行についてでした。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会・学術講演会で「オンライン診療」について講演してきました

暑くなってきましたね。

今年は冬も暖冬でしたが、夏も猛暑になりそうですね。

体調管理には十分気をつけてくださいね。

さて、先日5月26日、私は日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会で発表してきました。

パネルディスカッションでパネラーとして依頼を受けまして、

「診療所におけるオンライン診療の現状」というタイトルでお話してきました。

本年は私の母校で所属医局の神戸大学の主催だったの以前より楽しみにしていたのですが、

そんな晴れ舞台で講演させていただいたのはすごく光栄でした。

さて、当院はオンライン診療は積極的に行なっておりますが、一般的にはまだまだ広がっている状況ではないですね。

ただご高齢の方も最近はスマホを扱われて、youtubeで動画を見られたりするようになって来られていますから、今後は普及が進んでいくと思っています。

当院でオンライン診療をご希望の方は、こちらのリンクからお入りくださいね。

 

原因不明のこどもの急性肝炎について

副院長の米澤です。

 

今回は、イギリスを中心にヨーロッパアメリカで報告されている、原因不明のこどもの急性肝炎についてお伝えします。

本題の前に、

前回のブログhttps://nishikawa-mimi.com/blog/2022/04/03/zekka2022/

でも紹介させて頂きましたが、

スギ・ダニアレルギーに対する舌下免疫療法が当院ではGW明けより開始になっています。

現在の治療では症状が改善されない方、舌下免疫療法について一度検討されてみてはいかがでしょうか?

ご興味のある方はご遠慮なくご相談くださいね。

 

 

さて本題、原因不明のこどもの急性肝炎についてです。

世界保健機関(WHOの報告によると、

5月6日現在、12 カ国で少なくとも 169 原因不明のこどもの急性肝炎が報告されています。

うち、74 アデノウイルスが検出されていますが、

急性肝炎の原因については不明であるとされています。

 

イギリスからの報告では、ほとんどが5歳未満で、

下痢吐き気、皮膚や目が黄色くなる黄だんが代表的な症状でした。

多くの場合で回復しているようですが、

一部で重症化し、肝移植にまで至ったケースがあったようです。

 

日本からはこれまでに7例こどもの急性肝炎の報告があり、

アデノウイルスが検出されたのは、そのうちの1でした。

 

アデノウイルスは、

流行性角結膜炎はやり目)、咽頭結膜熱プール熱)、感染性胃腸炎などの原因ウイルスで、

こどもがかかりやすいウイルスの1つです。

自然治癒することが多いため、治療は対症療法が中心になります。

アデノウイルスは主に接触感染で広がり、アルコール抵抗性があるため、

流水でこまめに手を洗うことが重要です。

 

こどもの急性肝炎の原因は分かっていませんが、重症化例が急激に増加している傾向もなく、

現時点では過度な心配は不要と考えます。

ただし、特に5歳未満のお子さんに肝炎の症状下痢吐き気黄だんなど)が見られた場合は、

お近くの病院を受診することをお勧めします。

以上、原因不明のこどもの急性肝炎についてでした。

 

なお、新型コロナワクチン接種に関する予約方法の詳細や、最新の医療情報については

当院LINE公式アカウント https://lin.ee/3KKrJ6L 

Twitter https://twitter.com/nishikawaent でも発信していきますので、未登録の方はご登録頂ければと思います。

スギ花粉症の舌下免疫療法。GW明けから開始です

副院長の米澤です。

 

新型コロナウイルス感染第6のピークは越えた印象で、最近は花粉症の症状で来院される方が多くなってきました。

今年の近畿におけるスギ花粉飛散量は当初の予想通りで、昨年同様もしくは昨年よりもやや少ない状況でした。

現在はスギ花粉の飛散ピークも越えて、ヒノキ花粉の飛散が始まってきているようです。

さて、スギ・ダニアレルギーに対する唯一の根治治療である舌下免疫療法については

みなさんご存知でしょうか?

2014年に保険適用された比較的新しい治療であり、11、錠剤を舌下(舌のうら)1分間保持してから飲み込むだけの方法です。

さらに本年からは「アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料」という保険点数も設定され、厚労省としても効果を認めている治療です。

詳しい内容は当院HPの記事(https://www.nishikawa-mimi.com/nishikawa-slit/)をご覧いただければと思いますが、簡単な内容は以下の通りです。

メリット

6080の方で効果が期待できる

錠剤の服用であるため従来の注射と比べて体への負担が少ない

保険適用の治療である(3割負担の場合、月に2000円程度。お子さんはこども医療500円)

小児でも治療が出来る(子ども医療費助成の対象です)
デメリット

治療期間が3~5年である

スギ花粉が飛散している時期には開始出来ない

・口腔内のかゆみや口唇の腫れ、まれに喘息発作様の全身症状が出ることがある

 

年齢制限はありませんが、錠剤の舌下保持の観点から、当院では5歳以上の方を対象としています。

治療開始時期についても、スギ花粉のシーズンが終わるGW明けから12までとしています。

スギ・ダニアレルギー症状でお困りの方、舌下免疫療法について一度検討されてみてはいかがでしょうか?

ご遠慮なくご相談くださいね。

 

 

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5歳から11歳の小児に対する新型コロナワクチン接種について

副院長の米澤です。

 

新型コロナウイルス感染第6のピークは越えたという見方が広まってきています。

当院は12歳以上の方に対する新型コロナワクチンの予約、接種を行ってきておりますが、

先日、ついに5歳から11歳の小児に対する新型コロナワクチンの接種が国内でも正式承認されました。

外来でも新しく承認されたワクチンに対するご質問が増えてきました。

そこで、本日は5歳から11歳の小児に対する新型コロナワクチン接種についてお伝えします。

まず、12歳以上の方に対する新型コロナワクチンについては、

緊急のまん延予防の観点から「接種を受けるよう努めなければならない」、

いわゆる「努力義務」とされています。

ところが、5歳から11歳の小児に対する新型コロナワクチンについては、現時点では「努力義務」は適用されず、

「接種勧奨」とされています。

 

5歳から11歳の小児に対して「努力義務」が適用されなかった理由について厚生労働省日本小児科学会のコメントを引用して詳しく説明していきましょう。

 

令和4年3月現在、国内における5歳から11歳の小児新型コロナウイルス感染症については、

中等症や重症例の割合は少ないものの増加傾向にあり、

感染者全体に占める小児の割合が増えていると報告されています。

このような中、海外のデータから5歳から11歳の小児へのワクチン接種による新型コロナウイルスに対する発症予防効果が確認され、

安全性にも重大な懸念は認められないと報告されています。

ただし、

・小児におけるオミクロン種の感染状況(感染者、重症化の動向)が未だ確定的でない

・オミクロン種については小児における発症・重症化予防効果のエビデンスが必ずしも十分ではない

ことを踏まえ、現時点では、5歳から11歳の小児について「努力義務」は適用せず、

今後の最新の科学的知見を踏まえ、引き続き議論することが適当であるとされています。

 

当院としても、このような厚生労働省日本小児科学会の意見を参考に、現時点では5歳から11歳の小児に対する新型コロナワクチン接種はすぐには開始せず、しばらく最新の情報収集に努めることとしました。

ただ、ワクチン反対の立場ではありませんから、医学的データ、公的機関からの情報を今後も確認し、

開始することもあると思います。

その際はこちらのHP、当院LINE公式アカウントにて告知致しますので、ご覧いただければと思います。

以上、

現時点では「努力義務」が適用されていない

5歳から11歳の小児に対する新型コロナワクチン接種について

でした。

小児に対する新型コロナワクチン接種以外でも、何かご不明なことなどあれば、いつでも相談して下さいね。

 

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