お子さんの花粉症免疫治療は、ぜひ今の時期から

コロナがやや落ち着き、梅雨の時期になってきました。

子供たちは自粛で皆風邪もひかず元気なお子さんが多かったようですが、学校が始まって集団生活になると、

また色々な風邪が流行ったり、

出歩くようになるとアレルギーを発症することもありますので、

気になる症状があればご相談くださいね。

さて、今日は お子さんの花粉症の舌下免疫治療 についてです。

花粉症の治療として、アレルギーを抑える飲み薬や点鼻薬などが一般的ですが、

眠くなったり、効果が少ない人もよくおられます。

 

この舌下免疫治療は、スギ花粉を元につくられたエキスを毎日飲むことで、

体を慣らして症状を出なくする、という治療です。

 

そして最近年齢制限がなくなり、幼稚園のお子さんでも始めることができるようになりました。

(年齢制限はありませんが、5才以上の方に適応としています)

 

【メリット】
○ 体に合えば、花粉症シーズンにアレルギーの治療をせずに済むか、

症状が楽になる可能性がある

○ 月1回定期的に薬をもらうために医院に通うのみでそれ以外の日は自宅で治療が出来る

 

【デメリット】
○ 最低3年から5年、毎日飲み薬を飲まないといけない

○ 花粉症シーズン中は開始できない。当院では6月から12月に開始

○ アレルギー反応が出る可能性がある。

重篤なものはほとんどないが、軽いアレルギー症状(鼻水、かゆみ、口内炎など)出ることがある。

非常に稀だがアナフィラキシーショックが起きる可能性がある。

○ 効果が出ないこともある。

 

毎日飲み薬を飲むのは大変ですが、時間を決めて習慣付けられれば、みなさんきちんと続けられています。

早い人は、始めた年の翌シーズンから症状が楽になったとおっしゃる方も多いです。

個人差はありますが、うまくいけば花粉症をかなり楽に過ごすことができると思います。

 

よければ当院舌下免疫サイトをご覧ください。

 

ご興味おありの方は、ご相談くださいね。

 

 

声がれ(しわがれ声)について

副院長の米澤です。

新型コロナウイルスの感染拡大に対する緊急事態宣言が解除され、みなさんも学校や職場で以前の生活を一日でも早く取り戻そうと頑張っておられると思います。私たちも、クリニック内での受付業務、診察方法を改めて見直し、新型コロナウイルスと共に生活していく新しい生活様式を築いていかなければならないと考えています。

さて、本日は、声がれ(しわがれ声)についてのお話です。

 

 

声がれ(しわがれ声)とは、声の質の異常な変化であり、様々な原因で起こります。

多くは風邪や無理な発声方法で生じるのですが、まれに、逆流性食道炎、声帯ポリープ、嚥下障害、喉頭がん、食道がん、肺がん、脳卒中といったものが原因となることがあります。治療は原因によって様々であるため、まずは正確な診断を行うことが重要です。

私たちが日常診療で用いる内視鏡で喉頭(のど)を観察することで、正確な診断、適切な治療につながります。喫煙習慣のある方で4週間以上続く声がれ、数日以上続く深刻な声の変化のどの痛みや呼吸困難を伴う場合などは特に注意が必要ですので、その場合には耳鼻咽喉科医に相談することをお勧めします。

以上、声がれ(しわがれ声)についてでした。

何かご心配なことがあればいつでも相談してくださいね。

 

参考:https://www.enthealth.org/conditions/hoarseness/(海外サイト)