副院長の米澤です。
今年のお盆は3年ぶりに行動制限のないものでしたが、みなさんはどのように過ごされましたでしょうか?
新型コロナウイルス流行の第7波はいまだに落ち着きを見せず、
心穏やかでない方も多いのではないかと想像します。
今回は「モデルナ社製ワクチンの安全性、効果について」をお伝えします。
①
こちらの表はファイザー社製ワクチン、モデルナ社製ワクチンの副反応を比べたものですが、
どちらのワクチンにおいても、
一部の症状の出現頻度に多少の違いはあるもののおおむね大きな差はない結果でした。
すなわち、どちらのワクチンも安全性に問題ないと判断される根拠のひとつです。
②
次の表はファイザー社製ワクチンを3回接種したグループとファイザー社製ワクチンを2回接種した後にモデルナ社製ワクチンを3回目に接種したグループを比較したものですが、
どちらも抗体価は有意に上昇していました。
すなわち、ファイザー社製ワクチンにモデルナ社製ワクチンを組み合わせても効果があると判断される根拠のひとつです。
また、イギリスから報告されたデータ(COV-BOOST試験)では、
ファイザー社製ワクチンを3回接種したグループと比較して、
ファイザー社製ワクチンを2回接種した後にモデルナ社製ワクチンを3回目に接種したグループの方は抗体量が多かったと示されています。
以上の内容をまとめると
●ファイザー社製ワクチン、モデルナ社製ワクチンの副反応に大きな差はない
●ファイザー社製ワクチン、モデルナ社製ワクチンを組み合わせた方が効果は高い
ということになります。
接種後に腕が赤く腫れる副反応をモデルナアームと表現したり、
10代、20代の男性で心筋炎、心膜炎の発生が報告されるなど、敬遠されがちなモデルナ社製ワクチンですが、
これらの副反応はファイザー社製ワクチンでも報告されており、冷静な判断が必要と言えますね。
以上、「モデルナ社製ワクチンの安全性、効果について」でした。
「モデルナ社製ワクチン」に限らず、何かご不明なことなどあれば、いつでも相談して下さいね。
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