インフルエンザワクチンの接種回数について

副院長の米澤です。

 

新型コロナウイルスについては、緊急事態宣言解除後も全国的な新規感染者数は減少傾向を維持し、流行の第5波は収束に向かっているようです。

大阪府内でも、感染対策をしっかりと行ったうえで、飲食店の営業も徐々に通常に戻りつつあります。

このまま、新型コロナウイルスの再流行が行らないことを願うばかりです。

さて、日常生活が正常に戻れば、人の動きに伴って風邪を含めた感染症が流行するのはいたしかたないことではないでしょうか。

当院でも、急に朝晩の冷え込みが強まった頃から、鼻水、咳、発熱といった風邪症状を訴えられる患者さんが増えてきました。

いまのところ、新型コロナウイルス再流行やインフルエンザ流行の兆しはありませんが、ワクチン接種などの感染予防を含めた対策や体調管理につとめたいものです。

 

そこで、今回は「インフルエンザワクチンの接種回数について」をお伝えします。

現在、日本におけるインフルエンザワクチンの接種回数については

13歳以上の方1回接種、13歳未満の方2回接種を原則とするとされています。

 

ところが、世界保健機関(WHOアメリカでは、生後6か月~9歳未満の小児が初めて接種を受ける場合は2回接種で、翌年からは毎年1回の接種を続けるよう勧めています。

すなわち、9歳以上の小児や大人はこれまでの接種状況に関わらず「1回接種」が適切であり、生後6か月~9歳未満の小児のみが、初めて接種を受ける場合に限って「2回接種」が適切であるという見解を示しています。

 

いったい、どちらが正しいのでしょうか?

結論としては、どちらも間違いではなく、どちらも正しいと言えます。

そして、日本での対応としては、日本における原則「13歳以上の方1回接種、13歳未満の方2回接種」に従うのが良いと考える先生が多いようです。

当院でも、日本における原則に従って、13歳未満のお子さんは2回接種の方針でインフルエンザワクチンの接種を行っています。

ただ、どうしても注射が苦手2回目接種の予約が学校行事などと重なってなかなか難しい、といったお子さんについては、WHOアメリカの方針を参考に「1回接種」とするのも間違いではありません。

様々な理由で「1回接種」になっても、不安に思う必要はないということです。

 

なお、ワクチン接種に関する予約方法の詳細や、最新の情報については

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以上、「インフルエンザワクチンの接種回数について」でした。

「インフルエンザワクチン」に限らず、何かご不明なことなどあれば、いつでも相談して下さいね。