コロナウイルスでも話題の、嗅覚・味覚障害について

副院長の米澤です。

新型コロナウイルスの感染が世界中で広がり、日本での流行もその例外ではないことが毎日のニュースを見ていると分かりますね。

 

世間ではインターネットを中心に様々な情報が飛び交っており、不安を煽るようなものも多く含まれているように思います。

新型コロナウイルスを正しく理解し、正しく対処することが非常に重要と私たちも考えています。

そこで、本日は、最近話題の嗅覚・味覚障害について簡単に説明します。

実は、嗅覚・味覚障害はインフルエンザや一般的な風邪でも起こる症状であり、新型コロナウイルス感染症に特有のものではありません。

嗅覚障害については、ちくのう(副鼻腔炎)や花粉症(アレルギー性鼻炎)でも起こることがあります。

現時点では、新型コロナウイルス感染症に伴う嗅覚・味覚障害に対する特効薬はなく、症状は自然に治ることが多いとされています。

われわれ耳鼻科医が所属している日本耳鼻咽喉科学会のホームページ(リンク)では、「におい」や「あじ」の異常を感じても、発熱や咳、息苦しさ、だるさがなければ2週間不要不急の外出を控えるようにとコメントされています。

匂いがわからない、と思っても、他の病気の可能性の方が高いですから、それだけで決して不安にならないようにしてくださいね。

新型コロナウイルス感染症を正しく理解し、怖がりすぎず、きちんと対策していくことが大事だと思います。

 

疑問に感じられることがあれば、気軽にお聞きくださいね。

1日でも早い感染拡大の終息を切に願っています。