副院長の米澤です。
最近、テレビや新聞、インターネットニュースなどで
「ヘルパンギーナが流行している」という記事をよく見かけるようになりましたね。
不安に思われている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はヘルパンギーナについてお伝えします。
ヘルパンギーナは、乳幼児や小児を中心に夏に流行する感染症です。
手足口病、プール熱(咽頭結膜熱)と合わせて、
子供の3大夏風邪と呼ばれたりもします。
ヘルパンギーナの主な原因は、コクサッキーウイルスというウイルスです。
このウイルスは、くしゃみや咳、唾液や鼻汁、便などを介して広がります。
何度もかかってしまうことも珍しくなく、まれに大人も発症します。
症状は、くちやのどが赤く腫れたり、小さな水疱がたくさん出現し、
2~3日続く発熱、くちやのどの痛み、食欲不振を引き起こすことが一般的です。
治療としては、特効薬はなく、
安静にして十分な休息をとること、
刺激物を避けて、水分や柔らかい食事をとることが重要です。
また、痛みや発熱の緩和のために解熱鎮痛剤の使用も有効です。
ヘルパンギーナのウイルスはアルコール消毒が効かないため、
感染予防には、石鹸でのこまめな手洗いが重要です。
タオルの共有は避け、
咳などの症状がある場合にはマスクを着用するなどの咳エチケットを守りましょう。
ヘルパンギーナは通常、軽い症状であることが多く、
数日から1週間程度で自然に回復しますが、
何かご不明なことなどあれば、いつでも相談して下さいね。
以上、「ヘルパンギーナが流行しています」でした。