副院長の米澤です。
6月のブログでもお伝えしましたが、今年の冬はインフルエンザが流行る可能性が高いと言われています。
新型コロナウイルスの流行の第8波が来る可能性も指摘されており、
どちらも杞憂に終わってくれることを望んでいますが、
今のうちに出来る対策はとっておく必要があるとも考えています。
そこで今回も、今年の冬のインフルエンザ流行についてお伝えします。
南半球のオーストラリアは北半球の日本と季節が真逆であるため、
半年前のオーストラリアでの感染症の流行状況がその年の日本の冬を予想する上で参考になる、
今年はオーストラリアでインフルエンザが流行したため、
日本でも同じように流行する可能性があるということは以前のブログでお伝えしました。
また、2021年後半から2022年前半にかけて、北半球の多くの国においてインフルエンザの小~中規模の流行がみられていました。
これらの事実を踏まえて、先日、日本感染症学会から以下のような提言が発表されました。
1. 2022-2023年シーズンは、インフルエンザの流行の可能性が大きい
2. A香港型の流行が予想される
3. 今季もインフルエンザワクチン接種を推奨
4. ワクチン接種が特に必要な人(65歳以上の高齢者、5歳未満のお子さん、心臓や肺などに慢性の持病のある方、悪性腫瘍で治療中の方、高度の肥満の方)
5. 例年通りのインフルエンザ対策が必要
コロナの流行ですっかりと定着した、手洗い・うがいの励行はもちろんのことですが、
今年は特に、インフルエンザワクチンの接種についてもしっかりと準備する必要があるということですね。
なお、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種については、
有効性及び安全性に問題がないことが確認され、実施が可能と厚生労働省から発表されています。
一方、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチン以外のワクチンの同時接種については、
現時点で安全性に関する十分な知見が得られていないため、実施できません。
互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
特にお子さんの場合は、定期接種でワクチンを接種することもあるため、予め計画を立てた上での予約をお願いします。
今後もインフルエンザやコロナの情報はこのブログやホームページ、当院LINE公式アカウント https://lin.ee/3KKrJ6L、Twitter https://twitter.com/nishikawaentでお伝えしていきますのでご安心ください。