副院長の米澤です。
新型コロナウイルス感染第6波のピークは越えた印象で、最近は花粉症の症状で来院される方が多くなってきました。
今年の近畿におけるスギ花粉の飛散量は当初の予想通りで、昨年同様もしくは昨年よりもやや少ない状況でした。
現在はスギ花粉の飛散ピークも越えて、ヒノキ花粉の飛散が始まってきているようです。
さて、スギ・ダニアレルギーに対する唯一の根治治療である舌下免疫療法については
みなさんご存知でしょうか?
2014年に保険適用された比較的新しい治療であり、1日1回、錠剤を舌下(舌のうら)に1分間保持してから飲み込むだけの方法です。
さらに本年からは「アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料」という保険点数も設定され、厚労省としても効果を認めている治療です。
詳しい内容は当院HPの記事(https://www.nishikawa-mimi.com/nishikawa-slit/)をご覧いただければと思いますが、簡単な内容は以下の通りです。
メリット
・60~80%の方で効果が期待できる
・錠剤の服用であるため従来の注射と比べて体への負担が少ない
・保険適用の治療である(3割負担の場合、月に2000円程度。お子さんはこども医療500円)
・小児でも治療が出来る(子ども医療費助成の対象です)
デメリット
・治療期間が3~5年である
・スギ花粉が飛散している時期には開始出来ない
・口腔内のかゆみや口唇の腫れ、まれに喘息発作様の全身症状が出ることがある
年齢制限はありませんが、錠剤の舌下保持の観点から、当院では5歳以上の方を対象としています。
治療開始時期についても、スギ花粉のシーズンが終わるGW明けから12月までとしています。
スギ・ダニアレルギー症状でお困りの方、舌下免疫療法について一度検討されてみてはいかがでしょうか?
ご遠慮なくご相談くださいね。
なお、新型コロナワクチン接種に関する予約方法の詳細や、最新の医療情報については
当院LINE公式アカウント https://lin.ee/3KKrJ6L と
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