副院長の米澤です。
当院は、東大阪市のコロナワクチン接種協力機関として登録しております。
12歳~64歳の方を対象とした接種予約をネット予約でのみ対応しておりますが
現在はワクチン供給不足により、一旦中止とさせて頂いております。
集団接種会場などでもなかなか予約が取れない方、大変申し訳ございませんが
ワクチン供給の目途が立ち次第、改めて予約を再開しますので、もうしばらくお待ちください。
なお、予約方法の詳細や、最新の情報については
当院LINE公式アカウントhttps://lin.ee/3KKrJ6L と
Twitter https://twitter.com/nishikawaent でも発信していきますので、未登録の方はご登録頂ければと思います。
さて本日は、「12歳~64歳の方に対する新型コロナワクチン接種について」をお伝えします。
新型コロナウイルス流行の中、現在は東京都、大阪府を含めた13都道府県に対して、緊急事態宣言が発令されています。
今後、パラリンピック開催など人流の増加に伴って感染者数はなかなか減少しないと予想されます。
しかし、医療従事者、65歳以上の方に対するワクチン接種は順調に進んでおり、
この流れを止めずに12歳~64歳の方に対するワクチン接種も進め、
一日でも早く日常の社会生活を取り戻していきたいものです。
そこで、日々の外来でご質問を受けることが多い話題のひとつとして、
年齢によるワクチン接種後の副反応の違いについてお話します。
日本でも承認され、病院や自治体などで接種されている、
ファイザー社のワクチン、モデルナ社のワクチンはいずれも90%以上のワクチン有効性が示されています。
また、国内におけるファイザー社のワクチン審査報告書
https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_A100_5.pdfを確認すると、
20~64歳では、注射部位疼痛(87.6%)、疲労(66%)、悪寒(53.2%)、頭痛(45.7%)、発熱(37.2%)といった反応が出現し、
65~85歳と比べて10~30%程度の割合で多かったと記されています。
別のデータhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html#002からは、
12~25歳では、注射部位疼痛(86.2%)、疲労(66.2%)、悪寒(41.5%)、頭痛(64.5%)、発熱(19.6%)といったように、頭痛の頻度は若干多いものの、悪寒や発熱の頻度は他の年代と比べて最も少ない結果でした。
これらの結果を一見すると、64歳以下では65歳以上の方と比較して高い確率で副反応が起こっているようで不安に思われるかも知れませんが、
これら症状のほとんどは接種後2~4日目に認められ、発現から1日後には消失しています。
そもそも予防接種とは、ワクチンを体内に投与し、免疫反応を誘導することで感染予防が確立されます。
その免疫反応の一部が副反応であり、今回の新型コロナワクチンについても、
副反応を大きく上回るだけの有効性が示されています。
これからワクチン接種を考えておられる方はこれらを十分にご理解頂き、安心して接種して頂ければと思っています。
以上、「12歳~64歳の方に対する新型コロナワクチン接種について」でした。
「新型コロナワクチン」に限らず、何かご不明なことなどあれば、いつでも相談して下さいね。