当院では、花粉症治療の一環として舌下免疫療法を行っております
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花粉症は、スギやヒノキをはじめとする花粉によって起こる、アレルギー性鼻炎のことです。寒さが緩む春先に最も多くの患者が出ます。花粉症にかかってしまった方の治療方法の基本は、薬を飲むことです。
花粉症治療で服用する薬には大きく分けて
(1)抗アレルギー剤
(2)ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤
があります。
これらは、花粉症の症状を出にくくする治療法(対症治療)です。
花粉症治療では、花粉症の症状をそもそもなくす治療法(根本治療)もあります。それが「舌下免疫療法」です。
アレルギー性鼻炎には、季節にかかわらず1年中症状にかかる可能性のあるタイプ(=通年性アレルギー性鼻炎)と、季節で症状の出方が変わるタイプ(=季節性アレルギー性鼻炎)があります。
1年中症状が出る可能性がある通年性アレルギー性鼻炎の原因は、「ハウスダスト」です。ハウスダストは、家や建物に溜まった塵(ちり)やホコリの総称で、ペットに付いているダニ・毛・フケ、窓枠などに付着しているカビ、害虫が外から運んでくる物質やフンなどが原因です。
通年性アレルギー鼻炎では喘息(ぜんそく)にかかるリスクもあります。また、喘息を発症した喘息患者の10人に7人は喘息とアレルギー性鼻炎を同時に発症しているというデータもあります。これら2つの合併症に陥ると、症状が非常に重くなります。通年性アレルギー性鼻炎にかかってしまったら、喘息にかかる前にきちんと治療していく必要があります
アレルギー性鼻炎は、からだの中の、特殊な反応が原因です。からだに害のない物質だとしても、繰り返しふれ合うことで、それを避けるためのからだの構造が成されていきます。その結果起きるのが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどです。
季節性として最も多いのはもちろんスギ、ヒノキ花粉症です。2月半ばからゴールデンウィークくらいまで飛散します。夏場はカモガヤなどのイネ科、シラカバ、秋にかけてはブタクサなどの雑草の花粉が飛散します。何らかの花粉が1年中飛んでいますので自分がどのアレルギーを持っているかを知ることは症状を回避するためには重要です。
「アレルギー症状を引き起こす原因物質(=アレルゲン)を少ない量から身体に慣れさせて、アレルギー反応が起こらないようにする治療」のことです。
従来の花粉症治療といえば、くしゃみや鼻水などの症状を薬で和らげる「対症治療」が一般的でした。
一方、舌下免疫療法とは、アレルゲンを直接身体に触れさせて慣れさせることで、そもそもの発症を押さえることを目指す治療法です。
こちらは2014年10月に新しく保険適用になり、患者様がお手軽に根治の可能性のある治療を始めていただけるようになりました。
舌下免疫療法は、症状の緩和のために医院に行かずとも、薬があれば自宅でも治療することが可能です。
毎日、薬の服用が必要ですが、1日の治療にかかる手間はそれほどありません。
1日1回、専用のお薬(錠剤)を服用していただきます。服用方法として、錠剤はすぐに飲み込まずに舌の下に留めておき、1分たったら飲み込みます。
アレルギー症状根治の可能性のあるこのタイプの治療法は、他のアレルゲンにも適用が広まっています。
最近では、ハウスダストに対する舌下免疫療法の薬が販売されるようになってきており、今後ますます、アレルギー症状にお悩みの方から、根治の可能性がある舌下免疫療法が注目されるようになってくることが予想されます。
当院では舌下免疫療法のオンライン診療に対応しています
花粉症治療の基本は内服、点鼻ですが、舌下免疫治療によってこれらの治療の必要がなくなる可能性があります。また、現在舌下免疫治療は5歳以上に保険適応となっていますので、治療薬で眠くなってしまう受験時期の中高生にはよい方法の一つかも知れません。
ネックとなるのが、長期に渡る治療期間ですが、短期間で効果が望める例もあります。また、最近話題に上がってくるようになった新しい治療法であるため、今後さらにデータの数も増えてきます。
今後の最新情報もお伝えしたうえで、患者様に最善の選択をしていただけるように努めていきます。
治療の流れは、花粉症アレルギーの度合いによって、個人差もありますが、大きく分けて4つがあります。
※ 治療するかどうかをすぐに決められないときは、ゆっくり考えていただいて結構です。疑問点・不安に思った点などは、お気軽にお伝えください。
初回受診の翌日からは、自宅での治療に移ります。まずは2週間をかけて、舌下免疫療法の薬服用量を増やしていきます。
徐々に薬の量を増やし、2週間後に再度受診していただきます。その際に口の中に異常がないか、またのどや耳のかゆみ、のどの違和感などの症状が起こったりしていないかどうか検査し、そこで問題が見られなければ維持量の舌下免疫療法の薬剤服用が開始になります。
2回目を受診していただいてからは、4週間おきにオンラインで受診していただきます。
そこで毎回、口腔内の異常がないか等を確認させていただいて、次の4週間分の薬を処方(処方箋は郵送)させていただきます。治療は最低でも3年間は継続してください。舌下免疫療法を開始してから2年~2年半後に治療の効果を測定・判定し、それ以降も舌下免疫療法を継続するかどうかを医師との相談のうえで決定します(各々の患者様によって期間は異なります)。
※オンライン診療では、3ヶ月に1回は来院していただく必要があります
すべての人が対象というわけではありません。5歳以上の方から治療を受けられます。また、次のいずれかに該当する方は、舌下免疫治療を受けていただくことができません。ご了承ください。
症状の出やすい春などを避けて、治療を始めていただくことができます。スギ花粉が飛散される時期の、およそ3か月前から治療を開始するのが理想です。ただ、治療を考えている方は、どのようなアレルギーがあるのか検査を受けていただく必要があります。まずは、スギの花粉症だと診断が確定してから治療を始めていきます。
基本的には検査する必要がありますが、近い時期の結果をお持ちであれば見せていただければ再度検査しなくて済むことがあります。ご相談ください。
通院時と同じ再診料、処方箋料の他に、予約料として500円が別途必要となります。
副作用が起こる可能性はあります。スギ花粉アレルギーの方にアレルギーの原因であるスギのエキスを投与するわけですので、アレルギー反応が起こる可能性があります。軽いものでは口内炎、重いものではアナフィラキシーショックなどがあります。重い副作用を起こす頻度はそれほど高くはありませんが、治療を受けていただく方には十分に説明させていただき、治療についてご理解いただいた上で開始いたします。
下記の方に薦められると考えられます。
いろいろなデータでは、60から80%の方に効果があったとの報告があります。すべての方が根治できるわけではありませんが、症状を軽く、もしくはなくす可能性がある治療法の1つとして考えていただければと思います。
いいえ、処方された薬があれば、そちらを飲んでいただくことは構わないです。花粉症の症状が出たら、適切にお薬を飲んでください。花粉の飛散量が非常に多い日には症状も出やすくなりますので、我慢せずに適切な薬の併用をお勧めしています。ただし、ステロイドの内服は控えていただきます。ただ、ステロイドの点眼・点鼻薬は全身に作用しませんので、舌下免疫療法と併用して構いません。
いいえ、数年から長くて7.8年程度といわれています。効果が切れてきた場合、もちろん再度治療を開始することも可能です。
はじめまして。
勤務医を続ける中で、初期治療の大切さ、疾病予防の必要性を痛感しました。
病気が悪化する前の早期発見、早期治療ができないかとの思いが強くなりました。
生まれ育った東大阪に、今まで経験させていただいた私の新しい耳鼻咽喉科知識を提供したいと思っております。
病気で苦しんでいるときは本当に不安です。そういった不安を感じておられる皆様に、
安心して帰っていただけることが私の一番の喜びです。
そして、これからも新しい医療知識を吸収し、皆様に還元させていただきたいと思っています。
来られる皆様にそれぞれの方にあった「適切」で「安心」な医療を提供できるよう、精一杯努力していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
医学博士
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
にしかわ耳鼻咽喉科 院長 西川 匡
診察日時 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 9:00 - 12:30 | ○ | ○ | ○ | 〇 | ○ | ◎ |
午後 4:00 - 7:00 | ○ | ○ | ○ | 〇 | ○ | - |
◎:土曜日の診察時間はAM 9:00 ー 13:00です。
■日曜、祝日は診察をお休みしております。
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医院が入っているビルの前にある、マツヤデンキ東隣に契約駐車場を設けております。お気軽にご利用ください。精算機にて駐車券を発行し、受付にお出しください。精算券をお渡しします。受付10 分前から時間カウントをさせていただきます。駐車場内のトラブルなどは管理会社にご連絡ください。
当院は近鉄「八戸ノ里駅」を出ていただいて、北へ徒歩1 分の場所に所在しております。駅を出て北を向いてすぐの、左斜め前にロイヤルホストが見える交差点を渡り、100mほど進むと当院が入っているビルが見えてきます。ビルに入っていただきすぐのエレベーター2 階に当院があります。
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