フェイスマスクについて

副院長の米澤です。

最近、“withコロナ”という言葉をよく耳にするようになりました。

新型コロナウイルスと共に生きていく、そういう覚悟が必要な世の中になったということだと思います。

もちろん、覚悟と言っても、日本を含めたアジア各国における新型コロナウイルス感染症の致死率が欧米に比べると圧倒的に低い事実からも、過剰に恐れる必要はありません。

コロナに“かからない”、コロナを“うつさない”ための正しい知識を得ることが重要と考えています。

さて、本日は、フェイスマスクについてのお話です。

新型コロナウイルスが世界で広まりつつあった当初、米疾病対策センター(CDC)や世界保健機関(WHO)は、「フェイスマスクに感染予防効果はない」と否定的な見解を出していました。

ところが、最近になって「発症前の人から感染するリスクを減らせられる」などの利点があるという科学的根拠が複数の論文で発表され、「社会的距離(ソーシャルディスタンス)を維持するのが難しい公共の場では布製マスクを着用することを推奨する」と、これまでの見解を修正しました。

手作りの布製マスクでも問題ないとのことです。

ただし、2歳未満の幼児、呼吸に問題がある人などには着用させないようにと勧告しています。

これまでは一部の人達に限られていましたが、今後は、公共の場におけるフェイスマスクの着用が常識となっていくのでしょうか。

以上、フェイスマスクについてでした。

 

参考:https://www.pnas.org/content/pnas/early/2020/06/10/2009637117.full.pdf